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タイツリソウが咲きました [観察日記]

 震災から50日が経ち、先週は新幹線が再開した。
仙台駅も震災前のような状態が戻ってきた。
東北本線は貨物列車が多くのコンテナを載せて走っていく。
仙台空港も本数は限られるが、民間航空機の運航ができるようになった。
ロビー内にも車や瓦礫が入り込み、建て替えなきゃならないか・・・なんて思ってたのに、まさに奇跡。
一時は鉄道も空港も港も高速道路も使えず、陸の孤島と思われた宮城だけど、今は「つながった!」って感じがする。
観光地でも、松島で観光船の営業が再開された。
湾内の島々も津波のゴミが取り払われ、かつての景観が戻ってきた。

 宮城は一歩一歩復興に向けて進んでいるけど、隣の福島が気がかりでならない。
原発で非難を余儀なくされ、復興への取り組みができないでいる。
せめて非難された人達や、福島の生産物への差別や偏見、風評が無くなることを願っている。


 ところで、我が家のベランダにも、確実に春が進行中だ。
タイツリソウも釣りの浮きのような花が咲いている。
カランコエも満開になった。

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ニュージーランドのクレマチス、カートマニージョーも白い花が咲きだした。
早咲き大輪系のクレマチスもツボミが出てきた。

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購入して3年、一度も花をつけたことのない、ドウダンツツジも今年は花が咲いた(少ないけど)。
ヒメウツギも小さなツブツブ状のツボミが出てきた。

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桜が見ごろです [その他]

 震災から1ヶ月半が経ち、宮城も桜が見ごろ(一部散りはじめ)になってきた。
JRも再開し始め、学校も始まり、これまでの生活が戻ってきている。
地元のニュースでも、被災地でも復興に向けての話題が増えてきた。
 そんな中興味をひいたのは、何日か前の話題だけど、仙台市内で津波にのまれた荒浜小学校が、別の小学校を間借りして、授業を再開するようになったとのこと。
学校の先生が、バラバラになってしまった児童を、各避難所を周って一人一人探し当て、授業再開の場を用意し、送迎用のスクールバスの手配、路線の検討、様々な苦労を重ねられて再開できる運びとなった。
「早く子供達の声が聞きたい」との思いでずっとやって来られたそうだ。
同じ日のニュースの中でもう一つ、ある避難所では子供達が新聞を自分たちで毎日発行し、避難所の人達に読んでもらっているそうだ。
内容は「明るい話題」であること。
読んだお年寄り達が涙ぐんでいる場面が映っていた。
子供達のために尽くす大人達、大人達を励ます子供達、の姿が見えた。

 ところで仙台市内の花見スポットで、私が穴場と思って気に入っているのが、去年もこのブログ内に掲載した「岩切城址」である。
今年も花を見ようと出かけてみたのだが、岩が崩落し、立ち入ることができなかった。

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残念だが付近の桜を少し眺めるだけになってしまった。

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 自宅付近の川も、今回は上流方面に歩いてみると、やはり津波の増水痕がある。
どこから来たのか、ボートが流れ着いていたり、泥だらけになったバイク・・・・。
川岸のスモモの花は今年も変わらずに咲いていた。

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 自宅の植物のひとつ、カランコエが成長してきて、一回り大きな鉢に植え替えてみたが、その際葉っぱを切り取って「さし芽」に挑戦してみた。
こういった多肉植物は増やしやすいそうなのだが、うまく根っこが出てくるだろうか。

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シンビジウム他咲いてます [観察日記]

 震災から1か月。
大きな余震もあったけど、ライフラインも整ってきたし、買い物や燃料事情も改善されてきた。
仙台・宮城の内陸部は元の生活に近づきつつある。
全力で復旧に取り組んでいただいた関係者の方々に、感謝感激だ。
自宅で温かい風呂に浸かれる喜び・・・とってもありがたい。
でも、依然として家族の消息が分からない人、安置されたままの御遺体、家や仕事の全てを失った人、いつまで続くか判らない原発の不安・・・早く前進できることを願う毎日だ。

 休日に近くの川の土手をジョギングしながら、津波で逆流した痕跡を見る。
今なお残る潮の臭いを嗅ぎ、海の砂に覆われた土手、なぎ倒された樹木等を眺めながら、「地形によっては我家の辺りも浸水していたかもしれない」と思ったりする。
場所によっては30mを超える高さにまで達し、北上川を50㎞も遡った津波だもの。
今ある自分の命は、とっても儚い感じがする。
この先、日常が戻って来ても、この1か月のことは一生刻み付けられるだろう。
きっと忘れない。
食糧が乏しくて、菓子パン1個を同僚4人で分け合った夜のこと。
給水に5時間並んだこと。
ガソリンを入れるのに、毛布持参で夜明け前から何時間も並んだこと。
食糧や生活用品を買うのに、雪の中ずっと並んだこと。
電気が来た夜の、照明の明るさに驚いたこと。
蛇口からお湯が出た時の温かさ。
失ったものの大きさへの心の痛み。
いろいろ思うことの多い、1か月だった。

 震災の時はまだ冬な感じの季節だったけど、やはり少しづつ春になってきている。
我家の植物達も、花が咲き始まっている。
シンビジウムも今年もまた花を咲かせてくれた。
カランコエも、ほったらかしにしてたのに、成長して小さな花をつけてくれた。
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 ヒメウツギも小さなツボミが出て来たし、斑入りコデマリも芽吹いてきた。
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 クリスマスローズも寒さが続いたせいか、やや遅いけど、今が盛りに咲いている。
サクラソウも生きていた。
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 被災地のいわき市小名浜で、桜の開花が始まったそうだ。
自然に痛めつけられた東北の地にも、自然の美しさが訪れている。

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震災から10日経ち [観察日記]

 あの日から10日が経ちます。
日々、亡くなった方の数は増え、地元宮城の死者数は、1万5千人にのぼりそうな予測がたてられています。
つらいニュースが続くけど、9日目にして救助された祖母とお孫さんの話や、各避難所の中でもお互いを助け合いながら凌いでいること、などが報道され、ホッとなりました。

 あまり報道がされていないけれど、重要な問題があります。
仙台・宮城の沿岸部にあった、下水の浄化センターが津波で機能しなくなっています。
とりあえず、上清を消毒して流しているそうですが、流量が多いとマンホールから溢れたりするそうです。
水道も復旧してきていますが、宮城県民はこれからも節水に努めよう。何年先になるか判らないけど。
ライフラインが復活してきた内陸部の汚水で、被害の大きかった沿岸部の人達を、これ以上不快な思いにさせないようにしなければなりません。

 今回の災害で、つらい思いや不便さを強いられている一方で、実はエネルギーや水のありがたさを実感したり、他者と譲り合ったり助け合ったりすることの大事さを、改めて思い知らされた気がします。
安心して暮らせる社会って、国や自治体等の行政の仕事ではあるけど、一人一人の心使いが無いとダメなんだな~って思いました。
石原都知事の「天罰」発言は、不謹慎ではあったけど、「我欲」ってのはやっぱり見直さないといけないよね。
あまり偉そうなことは言えないし、ACのコマーシャルに洗脳されているせいかもしれないけど、最近そんな考えになってきました。

 最後に我が家の植物です。ある意味こっちも生き残った命、大事にせねば。
クレマチスのカートマニージョーにツボミがでてきたのと、スノードロップが開花しました。
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リンドウとセイヨウオダマキも新しい芽が出てきました。
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大震災の中で [その他]

しばらくブログをさぼってました。ただネタに乏しく、いつのまにかモチベーションが下がってしまってただけなんですけど。

そんな漫然と過ごしていた日常生活の中、3月11日東日本大震災が襲い掛かりました。
地震の時は、震度7を記録した宮城県栗原市で仕事をしてました。
かつてない大きな揺れに、「建物が倒壊するのでは」という不安の中、必死で柱に掴まり、周りのいろいろなものが倒れていく様を見ていました。
その夜は仙台の自宅に帰れず、そして家族とも誰一人連絡が取れず、心配な一夜を過ごしました。
同僚の一人は気仙沼出身。
大津波で街がやられ、私の以上に不安だったことでしょう。

仙台に帰ってみると、家族・自宅とも無事でした。
仙台市内のライフラインは現在電気・水道の復旧が進み、我が家でも使えるようになりました。
でも、宮城の玄関である仙台空港、仙台港、仙台駅・・・皆地震と津波でだめになりました。
鉄道、道路、・・・物資の輸送もできません。
生活用品の調達も、並んでも買えなかったりします。
食べ物もだんだん手に入らなくなってきています(今日はなんとかカップラーメン3個入手できましたが)。
出勤には車しか手段はありませんが、給油がままならず、同じ地域に住む者同士で乗合で出勤し、職場に泊まったりして節約しています。
都市ガスはガスの製造工場が津波でやられ、復旧のめどは立ちません。
すでに1週間近く風呂に入ってませんが、温かい風呂は何か月も先になるかもです。

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周囲の冬景色1 [散歩]

秋景色の続きが無いまま、季節は冬を迎えてしまった・・・。
さすがに日も短くなり、午後の空気はあっという間に夕方の色になっていく。
それでも天気が良い日は光が一杯で、いつもの散歩道も輝きが溢れている。

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歩いていると、枯れ草色に変わりつつある雑草達の中に、いまだにひっそりと頑張っている植物達に気付く。
タンポポだの、シロツメクサ、アカツメクサ、ヒメジオンなんて、春からずっと咲いているもんなんだね。

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それでもやっぱり冬の使者、ハクチョウが数羽見られるようになった。
まだ餌付けに慣らされていないせいか、人がやってきても、あまり関心がないようだ。

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土手の脇には、夏の名残のコスモスとヒマワリが朽ち果てている。
白黒モードで撮ってみると、時間が凍りついたような感じがする。
栄枯盛衰、盛者必衰って思い浮かんできた。

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紅葉の達居森散策 [山歩き]

周囲の樹木も、大分葉が落ちてきて、寂しい感じになってきた。
先週、仙台の北に位置する宮城唯一の村、大衡村の達居森の紅葉を見に行ってきた。
標高は300mにも満たない里山で、雑木林が美しく、宮城の自然百選にも選ばれている。
幸い天気も恵まれ、色付いた樹木を鑑賞できた。

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林の中は、整備された遊歩道があり、木漏れ日が刺すと木のシルエットが影絵のように美しい。
もちろん黄色や赤の葉っぱもきれいだけどね。
頂上付近にある展望台や、少し離れたところにある東屋からの眺めは、広々として気持ちよく、空気が澄み切っているときは遠く牡鹿半島まで見渡せるそうだ。
今回はそこまでは見渡せなかったものの、近くの七ッ森や大崎平野などを眺めることができた。

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冬咲きクレマチスにツボミ [観察日記]

秋も深まり、ベランダの植物達も、かつての勢いは無くなり、枯れ色になってきた。
シンビジウムは屋内に移し、他のは枯葉を取り除いたり、すっかり終わってしまった植物はジョキジョキ切ったりして、少し寂しい感じのベランダになってしまった。

そんな作業をやっていたら、冬咲きのクレマチス、「ウンナンエンシス」にツボミがついているのを発見した!
夏の暑さで葉っぱが枯れたり変色したりしてたけど、無事にツボミになっていて一安心だ。
これから、真っ白な釣鐘型の花をいくつも咲かせるのかな~。
寒い冬にも、楽しみができた気がするよ。
 
去年種から植えたクリスマスローズの小苗は、ほとんどの苗が暑さで枯れてしまったけど、一株だけ生き残っている。
秋になってからは元気が増して、少しづつ大きくなっている。
頑張って再来年あたりには花を咲かせて欲しい。

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今の時期でも、まだ咲いている花もある。
先月植え付けしたナデシコやリンドウは、未だツボミが次々と出現し、花を楽しむことができる。
背丈も少し大きくなったかな。
あとは、山野草のシャジンがきれいな青い花を咲かせている。
山では9~10月頃に咲いてたけど、平地では今頃なのかな。
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高湯温泉紀行 [その他]

日々、夕暮れが早くなり、寒くなってきた。
久しぶりのブログ更新です。
かつては週刊ペースだったのが、月間ペースになってきた・・・。

寒いと言えば、思い浮かぶのは温泉だ。
好きな温泉のひとつ、福島市の高湯温泉に先週ドライブしてきた。
吾妻スカイラインに入る手前、硫黄泉の温泉宿が立ち並ぶ、古くからの温泉街だ。

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温泉街の入り口にある、「玉子湯」と言う老舗の宿に立ち寄った。
お風呂はほんのりと硫黄の臭いと、白濁したお湯。
洗い場のある内湯で体を流した後は、いったん服を着て外にある露天風呂に行った。
生憎小雨が降っていたけど、先に内湯で温まっていたので、さほど苦にならない。
露天風呂は紅葉が始まった庭の中にしつらえており、趣のある茅葺屋根や東屋風の建物だ。
露天だけでも4つのお湯があり、泊まった際には、いろいろと入り比べてみるのも良さそうだ。
今回はその中の一つ「天祥の湯」に入ったが、岩組みの風呂で、湯温は少し熱めだったけど、慣れるほどに心地良くなってくる。
温泉成分と思われる沈殿物が、浴槽の底から舞い上がり、とても濃厚な感じがする。
お風呂の様子は、公式サイトから写真を拝借した。
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次に共同浴場の「あったか湯」にハシゴした。
こっちは外来のみで、入浴料はたったの250円。
屋根がかかった半露天風呂で、雨も気にせず入ることができる。
温泉で心も体も温かく、肌もスベスベ、「温泉のある国に生まれてよかったな~」、と思ったのである。

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せっかくのドライブなので、少し周辺観光も。
福島市内にある「アンナガーデン」と呼ばれる公園に寄ってみた。
こちらはアンナ教会を中心とした敷地内に、結婚式関連施設や雑貨屋、食べ物屋、などなどお洒落雰囲気のスポットだ。
昼時なので、ピザ屋に入って食べたけど、釜で焼くパリパリ生地のピザは、とっても美味かった~。
雑貨屋やアンティークショップなど、元々お洒落なものはどう撮影してもお洒落な感じになるのだが、白黒で撮ってみると、なんだか映画にでも出てきそうな、違った雰囲気に見えて面白い。

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周囲の秋景色1 [散歩]

 しばらく振りで近所の川の土手を散歩した。
冬から春にかけて、時々歩いていたのだが、梅雨やら猛暑やら・・・を理由にサボってました。
すっかり秋に変わった土手の景色を掲載したい。

 土手に行く前の、近くの歩道には、金木犀が香るようになった。
歩くには暑過ぎず寒すぎず、爽やかだ。
空き地の脇には小さな白い花をつけた植物も(名前不明)。

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 土手にはセイタカアワダチソウが勢いを増している。
黄色くなり始めってところだ。
生態系を壊す悪の外来種っていうイメージだけど、一直線に立ち並ぶ姿は、これはこれで整然とした美しさのようなものを感じる。
途中で見つけた動物の尻尾のような綿毛の植物は何でしょうねえ。
ネコジャラシもどき?ネコがみたら喜んで遊びそうだ。

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 しばらく歩くと、土手一面にコスモスが咲いている。
中にはヒガンバナもちょうど咲く時期で、その鮮やかな赤が、コスモスの中で際立っていた。
こんなにきれいな花だったんだ~って驚いたよ。

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