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うつくしまふくしま・ニッコウキスゲ見てきました [山歩き]

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 先週末6月26日(日)に福島県の雄国沼湿原に行ってきた。
裏磐梯にあるその沼は、今の時期とってもニッコウキスゲが見事なのだ。
仙台を朝の5時に発って、東北道~常磐道を経て猪苗代高原に向かった。
雨は降っていたけど、登山用の雨ガッパを着用し、檜原湖沿いの国道456号にある登山口からアプローチした。
湿原までの道は雨でぬかるんでいたけど、ニッコウキスゲ以外にも様々な植物を見ることができ、苦にならなかった。

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 上の写真は雄国沼の位置と、ハクウンボクっていう花。初めて聞いた名前。

 ヒメアオキはとっても赤が鮮やかで、ツヤツヤしていた。大きな葉っぱから直接実が付着しているようなのは、エンレイソウ。
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 雨なので、時折カエルも元気に道を横切っていく。色が土や石ころに同化していて見づらいかも。
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 ギンリョウソウも初めて見た。白くて半透明な植物。イメージとして洞窟とか暗くてジメジメしたところが似合いそう。力強く光合成してる感じはしない。すぐそばにはモウセンゴケ?みたいな苔も生えていた。ジメジメ系植物達。
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 チゴユリ(写真右)や、ウマノアシガタ(写真左 黄色い花)みたいな小さな花も咲いてるよ。ウマノアシガタはなんでこんな名前なんでしょうか。
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ツルアジサイやタニウツギ、ウラジロヨウラクなどの木の花も咲いていた。ウラジロヨウラクは葉っぱの裏が白いから「ウラジロ」と言うそうだ。モミジの実?花?みたいなのもうす赤く染まっていて、とてもきれい。これがある時期になるとクルクルと風に舞うらしい。
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登山口から1時間半ほど歩くと、雄国沼休憩舎が立っている。ここで一休みしたら、湿原までは30分足らず。
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歩いているとそばの藪にニッコウキスゲを発見!遠くに沼が見えてくる。足取りも元気になる。
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とてもきれいに整備された木道が現れて、湿原に到着。そこはもう、黄色い絨毯!!ニッコウキスゲワールド!
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 コバイケイソウ(白いの)やレンゲツツジ(赤いの)も咲いていて、黄色の中にうまくアクセントとして入っていて、すごくいい感じ。シーズン初めなのも、萎れた花が無くて生きの良い花ばかり。木道は閑散としていて、景色を独り占めだ。例年なら行列ができる景色なのにね。勿体ない。
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 木道をぐるりと一周し、十分にニッコウキスゲワールドを堪能して、元来た道を戻った。休憩舎で昼ごはんを食べ終えると、段々と雨も激しくなってきた。足場は悪いけど、なんとか登山口までもどり、仙台へと帰宅の途についた。
 原発事故で大変なことになっている福島だけど、「うつくしまふくしま」は確かに在りました。いつかまた、誰もが訪れる福島に戻りますように。
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ゴヨウツツジの林を見てきました [山歩き]

 昨日(6月4日)、宮城と秋田の県境にほど近い、鬼首地区にある花渕山に行ってきた。
オニコウベスキー場からテレキャビンに乗って、鍋倉山の山頂にのぼり、そこから大柴山~花渕山へと向かう往復4~5時間位のトレッキングコースである。
花渕山には、ゴヨウツツジ(別名シロヤシオ)という白いツツジの純林があって、毎年この時期は白いトンネルになるのだ。

台風以来天気が悪い日が続いていたけど、この日は穏やかで山を歩くには持って来いの天気。
テレキャビンからの眺めも良くて、遠くの景色まで見渡せてワクワク感が増してくる。
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鍋倉山山頂からはブナ林をしばらく歩くことになるのだが、まだ残雪がかなりあり、樹木の緑との対比がきれい。
気を付けて足元を見てみると、フキノトウもあったり、遅咲きのカタクリが残ってたりと、出遅れた春を感じる。
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雪解けのぬかるみや落葉に足を滑らせたりしながら、アップダウンの道を2時間ほど歩いて、ゴヨウツツジの林にたどり着くことができた。
このところの低温続きで、今年は開花が遅く、まだ咲き始めの状態だ。
まだ「白いトンネル」とまではいかなかったけど、日当たりのよい枝には、白くて清楚な感じの花が咲いていた。
皇太子家の愛子様の「お印」なんだそうだ。
満開だとものすごく圧巻だと思う。
あと一週間ってところだったかな。
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ゴヨウツツジの林を抜けて、しばらく行くと、花渕山の頂上である。
頂上付近は樹木を多く、展望の開けたところはさらにその先だ。
今回は午後から天候が不安定で雷の予報もあったことなので、花渕山山頂までで引き返すことにした。
それでも他にいくつかのキノコやチゴユリ、イチゲ、ツツジ(ピンク)なども見られ、楽しむことができた。
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サラサドウダンも、だいたいこの時期なのだけど、やはりこちらもツボミの状態だった。
マイヅルソウも、まもなくである。
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帰りは地元の日帰り温泉、「スパ鬼首の湯」で体をほぐすことにした。
これから、山はますますいろんな花が咲いてくる季節。
花と温泉、セットで楽しみたいものである。


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新緑の達居森と、宮城の空に現る水平環 [山歩き]

 連休もいつのまにか後半・・・。
今日は天気も良くて今季初の山歩きになった。
場所は去年秋に訪れた「達居森」。
仙台よりも北に位置する大衡村にある低山だ。
震災で付近の道路が通行止めになっていたり、登山道に崩落が無いか心配だったが、大丈夫だった。

 山中の樹々は芽吹き、新緑の淡い緑が木漏れ日に透けてとてもきれいな眺め。
足元にはスミレの花や遅咲きのカタクリが点在し、良い気分で歩き続けていると、見慣れぬ現象が空に広がっていた。
樹の向こう側に、虹色に染まる帯が出現している。
通常見る「虹」とは色の配列が逆で、上から赤~紫になっている。
見たことは無いが、これが彩雲ってやつなら良いことの前兆ではなかろうか・・・などと思いながらしばらく眺めていた。
後でわかったのだが、これは「水平環」とか「環水平アーク」と呼ばれる気象現象なのだそうだ。
生まれて初めて見たぞ。
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空の怪現象も美しかったのだが、周囲の植物達も十分楽しめた。
前述のカタクリのほか、紫がかったピンク色のヤシロツツジや、赤いヤマツツジ、イチゴ系?な白い花、季節外れなキノコ・・・など。
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遠くからの眺めも天気が良くて、七つ森の山々や平野部など見渡すことができ、爽快な気分だったのだ。
今年もそちらこちらの山歩きができると良いのだが。
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紅葉の達居森散策 [山歩き]

周囲の樹木も、大分葉が落ちてきて、寂しい感じになってきた。
先週、仙台の北に位置する宮城唯一の村、大衡村の達居森の紅葉を見に行ってきた。
標高は300mにも満たない里山で、雑木林が美しく、宮城の自然百選にも選ばれている。
幸い天気も恵まれ、色付いた樹木を鑑賞できた。

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林の中は、整備された遊歩道があり、木漏れ日が刺すと木のシルエットが影絵のように美しい。
もちろん黄色や赤の葉っぱもきれいだけどね。
頂上付近にある展望台や、少し離れたところにある東屋からの眺めは、広々として気持ちよく、空気が澄み切っているときは遠く牡鹿半島まで見渡せるそうだ。
今回はそこまでは見渡せなかったものの、近くの七ッ森や大崎平野などを眺めることができた。

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仙台市民の山、泉ヶ岳(その2) [山歩き]

 前回の泉ヶ岳登山の続編である。
登山の道中で遭遇した草花やキノコの写真を掲載する。

【草花たち】
 「ミズヒキ」小さな黄色い花が玉のようについている。
白い梅のようなのは「ウメバチソウ」。
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放射状に毛が生えたような「ボクチ」と、良く似た「ヤマゴボウ」。
私には違いが良く判らない、っていうか今回初めてそんな花があるのを知った。
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名前の良く知らない白いキク科っぽい花。その辺にも生えてそうなのだが。
白い小さな花のは「ヤマハハコ」と言う植物。
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「リンドウ」と名前の知らない黄色い花(?)。
「トリカブト」は毒草だけど、花は意外ときれい。
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【キノコたち】
いっさい名前が判りません。
きっと毒があるに違いない・・・・。
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【一部は紅葉してます】
サラサドウダン、ウルシなんかは赤くなってきているのだ。
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中には黄色いのも。
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 紅葉が広がってきたら、またどこかの山に行ってみようかな。
寒暖の差がある年は、紅葉がきれいだというけれど、今年はどうだろうか。



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仙台市民の山、泉ヶ岳(その1) [山歩き]

 すっかり本格的な秋になり、朝晩が寒くなってきた。
ついこないだまで暑かったのに・・・。

 仙台市には、「泉ヶ岳」と言う、1175mのちょっとした山がある。
小学校や中学校では野外活動として、登山をしたキャンプをしたり、また冬はスキー、夏はパラグライダーなど仙台市民に親しまれている山である。
私は学校の野外活動での登山で、ぜーぜーはーはー死に物狂いだったので、あまり良い思い出ではなかったのだ。
このトラウマを一掃すべく、再び挑戦することにした。

 コースは子供の頃と同じ「水神コース」。
途中に「水神」と呼ばれる沢のある場所を通って山頂に向うコースなのだが、泉ヶ岳の中にいくつかあるコースの中でも比較的楽チンコースなのらしい。
それでも子供の頃は大変な思いだったのだが・・・・・・・。

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 登山道は、前日の雨で粘土質の土が、滑りやすくなっていて、ちょっと要注意である。
泉ヶ岳は割とずっと登り調子の道なのだが、集団で歩くのと違い、自分のペースで歩けるからなのか、それほど苦にはならない。
ゆっくりと小さな歩幅で歩くのが良いらしい。
途中も案内標識が整備されていて、迷うこともなさそうだ。
キノコや秋の草花を眺めながら、しばらくすると沢の音が聞こえてきて、水神に到着する。
行程のほぼ中間位なのだが、ここまで来るのもかつては辛かったのだが、今回は割りと元気良く来ることができた。
このコースを登る登山客は、この沢でしばしの休憩を取ったりするのだ。

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 水神を過ぎると、また少し坂が急になってくる。
「大岩」と呼ばれる地点を通過するが、その名のとおり、大きな石がゴロゴロしている。
ここから山頂までも、「賽の河原」と称する地点があり、大小の石だらけの登山道である。
この山は標高もそんなに高くは無いので、山頂付近でも割りと小高い樹木があり、頂上よりは途中の賽の河原付近の方が展望が良い。
下界を見下ろすと、残念ながらガスで遠くまで見渡すことはできなかったが、紅葉の始まりなんかは実感することができた。

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 賽の河原を過ぎるとまもなく山頂である。
子供の頃に死ぬ思いで登って、長年のトラウマになっていたのだが、達成感でとっても気分が良い。
山頂でオニギリを食べ、北西側の「北泉ヶ岳」に向うルートを取り、途中から元の水神に向う道を行くルートにした。
秋の草花を眺め、岩の道を降りながら、水神を通過し、「お別れ峠」と称する分岐点からリフトのある地点に向う。
帰りはちょっとズルをして、リフトを使って降りてきた。
だいぶガスが出てきて、辺りはホラー映画なんかで見るような、ミステリアスな雰囲気だ。
「こんな霧の中に、呪いの屋敷が・・・」と映画のパターンを思っていると、やはりそこには一軒の建物・・・。
と思ったらただのリフト小屋でした。

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 過去のトラウマを払拭し、少し山への自信もついて、楽しく登り終えることができた。
秋の草花などの写真は次回紹介する。



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蔵王中央高原スカイハイク報告 [山歩き]

 二週近く前になってしまうけど、8月末に山形の蔵王中央高原にハイキングしてきた。
蔵王温泉街からロープウェイで1387mまで登り、沼や林の中を巡り、途中五郎岳(1413m)の展望台に立ち寄って、スカイケーブルで降りるという、2~3時間の周遊コース。
アップダウンも軽く、木漏れ日も心地良い、気軽に森林浴を楽しめるコースなのだ。
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 行きのロープウェイはかなりの人数が乗れる大きなもの。
路線バスくらいの人数は運べそう。
数分間の空の旅は天気も眺めも良くて、ワクワク感が高まってくる。
降りた先の展望台からは、朝日連邦も望むことができる。
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 散策の道中には、いくつかの沼があって、水面に映る静かな木々なんかを想像していたけど、この夏の猛暑で水は大分減っており、水辺が遠い・・・・・・。
ちょっと落胆はしたものの、道端には秋の花達やキノコが生えていて、それなりに楽しむことはできた。
キノコの種類はとんとわからないが、花はリンドウやウメバチソウ、アキノキリンソウなどが咲いていた。
時にはチョウチョも舞ったりしていた。

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 ハイキングコースの途中にある五郎岳は、往復でも30分もかからない。
あまり広くない山頂の展望スペースだけど、眺望はよかった。
「おー結構登ったな~(ロープウェイでだけど)」と言う気にさせられる。
なんとなく空は秋の空っぽい(本来の時期は既にそうあるべきなのだけど)。
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 コースの最後には、ドッコ沼と呼ばれる大きな沼があり、ここはさすがに求めていた静かな湖畔の景色があった。
エメラルドグリーンの水面下には、魚の姿も。
しばし輝く水面を眺め、あとは4人乗りのスカイケーブルで温泉街に戻る。
秋の気配を感じた散策なのであった。
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 最後に蔵王温泉の名物、大露天風呂に入ってきた。
ここは硫黄を含む酸性の強い泉質プラス、川っぷちの天然岩風呂で、ワイルド感も楽しめるのだ。
お湯は少々熱くて我慢が必要なのだが、お肌ツルスベになるので気に入っている。
写真はyahooトラベルから拝借した。
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栗駒山登山紀行(帰路編) [山歩き]

 前回・前々回に続く栗駒山記事の最終回である。

一泊で風呂に5回も浸かり、すっかり満喫して帰路に着いたが、来た道を戻るのはつまらないので、秋田県に入り、湯沢市~宮城県鬼首ルートで帰ることにした。

途中の国道398号線沿いには、小安峡と呼ばれる観光地を通るのだが、ここも小さな温泉宿の集落である。
やはり何年か前に泊まったことがあるのだが、小さいなりにも美味しい料理と気持ちの良い風呂が楽しめる。
大噴湯と呼ばれる蒸気の噴出す峡谷もあって、景観もなかなか良いのだ。
ここでは写真を撮らなかったので、観光協会のHPの写真を拝借した。
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 小安峡のある国道398号から秋の宮温泉の108号線に向う途中、泥湯温泉という秘湯がある。
数件の歴史ある温泉宿が立ち並ぶ、小さな集落であるのだが、付近には硫化水素ガスや高熱の蒸気が吹き出ている箇所があり、立ち入り禁止区域とされている。
2005年には、硫化水素ガスによる事故もあったことだし、いたるところに注意を促す立て看板があって、緊張感が否応無く高まってくる。
張られたロープの向こう側には、もうもうと立ち込める蒸気、熱気、枯れ果てた木々など、迫力やドキドキ感満点である。
確かにここで生活を営んでいる方々もいるし、危険箇所に立ち入るなど、無謀なことをしなければ、大丈夫なのだろう。
昔ながらの宿、ただよう秘湯ムードなど、捨てがたい魅力があるのは確かだ。

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 泥湯温泉街を過ぎ、国道108号に抜ければ、後は秋の宮温泉を越えて宮城県に入る。
大地震の爪痕や、山頂での大雨、泥湯の蒸気など、スペクタクル感満載の1泊2日であったのだ。


栗駒山登山紀行(温泉宿編) [山歩き]

 前回の登山記事の後編である。

 登山で疲れた後は、何といっても温泉が最高!
栗駒山の岩手・秋田側には、須川温泉という温泉があり、「須川高原温泉」と「栗駒山荘」の二つの宿がある。
栗駒山荘は、比較的新しく眺望の良い風呂が人気の宿だが、今回は湯治客も受け入れる、落ち着いた雰囲気の須川高原温泉に泊まることになった。

 須川高原温泉には、かつて20年ほど前(平成3年位??)だが、一度泊まったことがある。
その当時は「千人風呂」と称される、巨大な内風呂が名物で、「半混浴」とでも言うか、風呂の途中まで男女を仕切る壁があって、奥のほうは混浴状態であった。
私が泊まったその時は、折りしも青森のリンゴ農家を壊滅状態に追いやった「台風19号」が通過し、風呂場の屋根のトタン板をペラペラと舞い上げていった。
その後修理が為されたものの、一昨年の大地震でついにその名物風呂は無くなってしまい、現在は男女別の新しい大浴場にリニューアルしている。

 今回再び泊まることになったが、かつての雰囲気は変わることなく、部屋も落ち着いている。
エアコンが無いとか、テレビがアナログのブラウン管ってのもどこか懐かしい昭和っぽい空気である。
部屋からの展望も、付近の山々が見られるのだが、すぐ傍にせまる大岩が崩れて、下に瓦礫が重なっていた。
これも2年前の地震の爪痕なのだそうだ。

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 夕食は、旅館の定番的内容(刺身・天ぷら・茶碗蒸し・・・等)なのだが、岩魚の炭火焼が出てきたのは嬉しかった。
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 この宿の一番の売りは、何と言っても風呂である。
かつての千人風呂は姿を消したけど、リニューアルされた大浴場も、それなりに子供が泳ぎたくなるくらいの広さは確保されている。
洗い場も板張りで、新しさの中にも伝統的な雰囲気は残されていた。
この大浴場は内風呂からプチ露天に直接出られて、こちらも爽やかな空気と心地良いお湯を満喫できる。
 そして、私が一番気に入ったのは、夜の大露天風呂である。
こちらは別棟なので宿から外に出て向うのだが、10m四方はあろうかと思う大きさで、薄明かりの中での入浴は格別だ。
雲が無ければ、星空もすばらしいに違いない。
 他にも湯治客が主に使う、中浴場もあり、こちらは昔ながらの古びた木の梁と天井で、また違う雰囲気である。
登山客も自由に使える足湯もあるし、湯量の豊富さを実感できる。
泉質は硫黄を含んだpH2.2の強い酸性湯。
お肌もしっとりツルスベになり、欲張って1泊で5回も入ってしまった・・・。
浴室にカメラを持ち込む訳には行かないので、宿のHPから借用した写真を掲載する。

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栗駒山登山紀行(登山編) [山歩き]

 しばらくブログの更新サボってました。
忙しい中でもまめに更新なさってる方には、頭がさがります・・・。
とは言え性分なので、気ままなペースで続けていきますので、閲覧に来てくださる方にはすみませんがご了承下さい・・・・・・。


 8/8~9と、一泊二日で栗駒山登山+須川温泉に行ってきた。

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栗駒山は標高約1627m、宮城・岩手・秋田の3県にまたがる山で、登山口から山頂まで、ゆっくり行っても4時間位で往復でき、道も迷う場所が少ない、初心者や家族連れにも人気があるのだ。
須川温泉は、登山口にあり、岩手・秋田県境の岩手側にある、酸性湯の温泉宿。
登山で疲れた体を休めるのに丁度良い。
この山は2008年に震度6の大地震に見舞われ、今でも山に向かう道は通行止めがあったり、工事中の箇所が未だたくさんあるのだ。
被害の甚大だった宮城側はもっと大変なんだろうな・・・。


 登山は9時から、須川温泉宿の傍の登山口から登り始め、少し行くと名残ヶ原と呼ばれる湿原を通る。
花の季節は一段落し、今は秋の花に変わるのを待つところ。
あまり花は咲いていなかった。
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 そんな中で咲いていたのは、ヤマアジサイやイワウチワ、シャジンなど。
名前はわからないけどかわいらしい赤い実や、ススキのできかけみたいのが見られた。

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